フィリピン人スタッフとのアウティング回顧録(2)
前回、アウティングの候補地がManiwaya Islandというクソ遠いところで、かつ候補日が平日ということで、経営者としては絶望を感じたところでした・・・
木曜日の深夜1:30に会社(マカティ)に集合、そして8時間ほどの道のり・・・
日本からやってきて、不慣れな中、長旅をさせられることになる日本法人のメンバー。
初日の朝食はホテル近くのマクドナルドで。
日本のマクドナルドにはない、
お米のメニューを堪能してもらいました。
ガーリックライスとちょっと甘いソーセージのセットですね。
フィリピンではおなじみの朝食です。
フィリピン人スタッフ曰く、家では前日の残ったご飯を使って作ることが多いとのこと。
なるほど、臭みみたいなのを消すためにガーリックなのね。
日本法人スタッフには、アウティングまでの数日間、マカティを中心に街を案内しました。
が、この話題は、まぁ、気が向いたら・・・
だって、本題はアウティングだから・・・
当日、集合場所は、マカティにある弊社が入居するビルの入口付近。
完璧な10分前集合を実行する日本法人スタッフ。
一方、全然来ないフィリピン人・・・
真面目なやつから順に!?登場。
集合時間を過ぎても、バンも来ない・・・
一体、どうなってんだ?
いや、どうなってもいない、
フィリピンだから当たり前なんだ。
なんだったら、どうかしてるのは、僕。
This is the Philippines!
すると・・・
手配したスタッフが、
そのバンに乗ってのんびり登場…
彼いわく・・・
出発は2時だから良いじゃん。
じゃあ、集合を1:30にするなや!
早すぎんだろ!
1時過ぎに着てた日本人スタッフはどーすんだよ!小一時間待ってるわ!
未だにこの業者がOR(領収書)を出してこないこともあり、イライラが蘇ってきたよ。
ORなかったら、自腹じゃん!
自腹でフィリピン人を
旅行にご招待じゃん!
高血圧で怒りっぽい人がフィリピンに来るとぽっくりいけます。
高血圧じゃなかったとしても、フィリピンでの不健康な食事が、あなたを立派な高血圧持ちに変えてくれるでしょう・・・
フィリピン人スタッフとのアウティング回顧録(1)
少し前、昨年に行ったアウティング(社員旅行みたいなもの)についての記事をアップしました。
日本人はあんまり好きじゃない人も多い、こうした社内イベントですが、
フィリピン人は大好きです。
今どき社員旅行って・・・
みたいな空気はゼロで、
極端に言えば、
アウティングが無い会社は微妙…
みたいな印象になります。
もちろん会社としてそんな義務や法律はありませんけど、なんだか「そういうもの」としてフィリピン人には認識されているので、クリスマスインベントとアウティングはフィリピンで会社をやっていくためには重要なのです。
弊社では5月にアウティングへ行きました。
フィリピンでは5月にアウティングをもってくることが多いようですが、それは、5月が乾季で日本で言うところの真夏なので、雨もふらず天気も最高だからです。
僕は、このタイミングに合わせて、日本法人のスタッフも2名招待して、お互いの関係を深めようと画策しました。
初フィリピン上陸の日本法人スタッフ。NAIA T3の出口付近にて。
フィリピンに着いた人が100%言う言葉、「暑いっすねぇ」をお約束どおりに言ってくれました。
ところがです!
日本法人スタッフの滞在スケジュールとフィリピンスタッフのスケジュールを調整していくと・・・
どうしても土日が使えません(汗)
通常、アウティングは土日を使います。
しかも、あろうことか、
日帰りではなく、
一泊二日のアウティングを
提案してきおった!!
弊社の場合、アウティングの候補地や内容については、
フィリピン人スタッフに予算を伝えて考えさせています。
こういうときのフィリピン人は
無駄に有能…
フィリピンでマネージャー職として働く全ての日本人が共感するでしょう。
いつもちんたらやってるのに、なぜかテキパキと自発的に動き出し、やたら気が利くようになる。
フィリピン人マネジメントにはいくつか不思議が存在するのですが、その代表格です。
いやぁ・・・
苦渋の決断とはこういうことを言うんでしょうね、
渋々、平日にしましたよ・・・
だって、日本法人スタッフに課した目的は「フィリピン人スタッフとの距離を縮め、日常業務にもいい影響が出るようにする」という感じでしたから。
「渋々」と調べたときに、
出てくる参考例で使ってもらいたいよ。
そして、今回の候補地として提案してきたのが・・・
アドミン:
Maniwaya Islandや!
僕:
どこやそれ?
アドミン:
ここやで♪(隠しきれないウキウキ感)
上図左上が僕が住み、働いている辺り(マカティ)です。
僕:
えっ!(」゚ロ゚)
アドミンから提出された行きのスケジュールを見ると・・・
01:30 Assembly Time
02:00 ETD to General Luna Port
06:00 Breakfast along the way (own pax acct)
07:00 ETA General Luna Port, Breakfast
08:00 ETD to Maniwaya Island
09:30 ETA Maniwaya Island
Are you serious?
It takes 8 hours!!!
英語が話せない僕でも、思わず英語が出ちゃうくらいに驚きですよ。
集合時間から8時間もかかるって・・・
しかも、すし詰め状態のバン(ハイエースみたいなやつ)に揺られ、そしてボートに揺られ・・・
控えめに言っても、快適な移動に慣れた日本人には地獄ですよ。
ここで僕、日本法人から来るスタッフが耐えられるか、若干心配になる・・・
しかも、田舎のトイレ事情は日本人にとって驚き以外にない。
黄金の左手(右手)を使うことになるのだから・・・
初フィリピンなのに・・・
なんで、こんなことになるかと言えば・・・
弊社のスタッフ(通称ポケモンマスター)とその彼女が、旅行好きでフィリピンの色んなところに行きまくっているのです。
アウティングなどのイベントには家族や友人などを連れて来たりする。
なので、この手のイベントでは彼がアイデアを出すことが多く、その結果・・・
彼が行きたいところ、
もっと言えば、
彼でも行ったことがないところになるため、
フィリピン人にとってもマニアックな場所になるのだ!
この提案をもらったとき、
実はすでに行きたくないって思っていた・・・
フィリピンに年間300日以上居る人間が、日本に一時帰国するとどうなるか
僕は1年のうち300日以上をフィリピンで過ごす生活をしている訳ですが、1年に3回ほど10日から2週間ほど帰国します。
こういう人がたまの日本で何をするのか?をご紹介したいと思います。
ただ、僕はかなり偏っているので大半を日本国外で過ごす人の日本での生活とはかけ離れているかもしれませんが・・・
以前には下記のような記事も書きました。
今回は5月末から約2週間、日本に滞在するスケジュールを組みました。
実際に、僕がどんな感じで日本を満喫したかをご紹介したいと思います。
航空チケット
僕は名古屋に日本法人の本社があるので、セントレア空港を利用します。
飛行機は基本的には安いのでLCCを使います。
セール時期に購入すると片道1万円/人を切る価格のときもあるけども、大体1.5万円/人前後を目安にしています。
僕の場合、帰国の大まかな時期が最優先で、その期間内で安めのチケットを探すという感じです。
LCCは一般的に直前になるほどチケットは高くなり、3万円/人を越えることもあるので要注意です。
ジェットスター
深夜1時とかに飛び立ち、セントレアに5時頃着。
セントレアは24時間空港ではないので、早朝深夜にめちゃくちゃ弱いです・・・陸の孤島になります。
早朝に到着して、始発で(僕の場合は)名古屋へ向かうのですが、当たり前ですが、多くのお店が閉まっていて、駅の売店も空いていませんから、お腹が減ってるときは辛い・・・
ジェットスターは、あとで紹介するセブパシフィックよりも標準価格がちょっと安いのですが(荷物とかひっくるめるとどうかわからないけど)、マニラ着が最悪なんです。
ターミナル1というかつて世界最悪の評価をもらった国際空港に着なんですが、空港自体はリニューアルされて割ときれいでいいんだけど・・・
イミグレが激混み!
深夜マニラ着で1時間以上イミグレで待つという苦行を強いられます。
セブパシフィック
マニラ発の便がちょくちょく遅れたり、搭乗口が変わるので要注意。
大体マニラ時間で16時頃に飛び立ち、セントレアには21時前に着。
ちょっとの遅れはフライトで取り戻すので、割と時間どおりに到着する。
最高で3時間ほど遅れたことがあって、
そのときは弁当のようなものが配られて、
ずっしり重かったので期待したら・・・
売店で売ってる
スナック菓子と水だった・・・
マニラ着の便はターミナル3着で、イミグレもめちゃくちゃスムーズ。
ジェットスターより若干高いけど、個人的にはマニラ着便はセブパシフィックをおすすめ。
年に何回か壮絶に安いセール(数百円レベル)をやる。
でも・・・
同時接続のユーザー数に耐えきれなくなり、
結局接続できず、
違う意味で購入するのが困難な状態になる…
ホテル
僕の場合、数ヶ月前にチケットは購入してあるので、渡航の1ヶ月程前になると、滞在中の予定を組み始めます。
ちなみに、僕は日本に家が無いので(実家はあるけど)ホテル暮らしが基本です。
主に名古屋に滞在し、2から4日間を東京や大阪で過ごします。
ホテルの予約は楽天トラベルやなんかで、適当に探します。
このホテル選びの際、恐らく海外生活が長い人にとって加点になるのが・・・
大浴場の有無です。
脚を伸ばしてゆっくりとつかれるお風呂は最高なのです!
あと、僕の場合は・・・
コインランドリーの有無も重要です。
そんな感じで選ぶので、日本での定宿みたいなのが決まってきます。
定宿とかっこ良く言いましたが、いわゆるビジネスホテルです・・・
食事
恐らく海外生活の長い日本人にとって最大の楽しみの一つなんじゃないでしょうか。
海外でも美味しい日本食は食べることができますが、日本は日本食に限らずあらゆる食のクオリティが高いのです。
久々に帰って、食べるコンビニのおにぎりの美味しさに発狂しそうでした。
ちなみに、下記が僕が日本に戻ると必ず食べてしまうものです。
コンビニで売ってる和菓子やスイーツ
日本のコンビニスイーツのクオリティは凄まじく高い。酔っ払って大量購入して食べまくり、翌日目が覚めてその残骸を見るのも日本ならでは。
びっくりドンキーのチーズバーグディッシュ
なぜか無性に食べたくなる。チーズバーグディッシュ300gのライス大盛りで注文。学生の頃は更に普通盛りのおろしそバーグディッシュも食べたことがあるけど、きっと今でもいけてしまう・・・
ペッパーランチのワイルドステーキ
フィリピンにもペッパーランチはあるし、ステーキメニューもあるけど、日本のペッパーランチのそれとは別物。肉々しさが最高で、ついつい寝る前に食べてしまう。
麺やのカレーラーメン
カレーラーメンは癖になる美味さ。すぐ近くのAPAホテル(屋上に露店風呂があるの♪)に宿泊することも多いので、滞在中に何度も行っちゃう。
上記以外には、友人や同僚と食事に行くこともあります。
が・・・
調子に乗って飲むと、
貴重な日本滞在の半日位を
二日酔いで潰してしまう・・・
体験
日本でしかできないこととして、例えばショッピングをあげる人もいるでしょうが、僕の場合は・・・
大道塾(空道)です。
いわゆる総合格闘技で、パッと見は空手です。
フィリピン支部が無いので、日本に帰国したときにしかできないのです・・・
実家に置いてある道着などの装備品を運び、日本滞在中に道場へ通うのです。
今回は、東京出張に合わせて総本部出稽古にも行ってきました。(今回で3度目)
昭和から時が止まったようなこの外観。
来るものを拒絶する何かがありますよね・・・
いやぁ・・・
素敵です。
ちなみに・・・
この正面玄関が入口かと思いきや・・・
入口は裏手にある勝手口みたいなところだという罠があり、
いわゆる初見殺しとなっています。
稽古中は岩崎選手をお見かけし、1Fのウェイトトレーニングルームでは、山崎選手と清水選手が!
常識ですよね、北斗旗王者の皆さんです。
僕が桃太郎だったらこの3人をお供につけるよ、
って位に最強の布陣ですよ。
清水選手には、前回の世界大会で準優勝した後に本部出稽古でご指導いただいましたが、その頃と比べるとガタイがクソでかくなっててビビりました。
当時寮生だった清水選手に「休日は何して遊ぶんですか?」って聞いたら、「特に何もせず寮(総本部)の周辺に居る」的な答えが返ってきました。
その寮で出会った東塾長の娘さんとご結婚・・・何もせず!?・・・なのか。
総本部出稽古のあと、超話題のトレーニングスポット「SIXPAD STATION」を訪問。
大道塾本部のある池袋とは対極にあるような、いちいち小洒落た街、代官山にあります。
この事業をゼロから立ち上げたのが僕の勉強仲間(僕よりもずっと若い!)。彼いわく100件以上の物件を集中して見まくって、一目惚れした物件なのだとか。
社長含めて、マーケティング云々という理屈抜きに直感的に「ここ!」って思ったらしい。確かに素晴らしい物件でした。(大道塾総本部とは違うオーラがありました・・・)
見よ!この大道塾総本部とはすべてが異なる空間!昭和と近未来って差でしたよ。
午前中、白い空手着に身を包んでいた僕が、黒いガウンを身にまとってロッカールームから出てくるのです。
70歳になるという元気いっぱいの先輩にご指導いただいた午前中の総本部でしたが、午後からは可愛い受付の女性とキラキラまぶしい爽やかイケメンの居るSIXPAD STATION。全てが対極。
もうオシャレすぎて恥ずかしいレベル。
プロジェクションマッピングを使ったヨガ(瞑想)の小部屋。茶室のような小さな空間で没入感がすごいらしい。会員になると使えるみたいです。
特殊な装置を身にまとい、そこに電気を流して筋肉を収縮させて負荷をかける仕組み。
加圧トレーニングのように乳酸が溜まってダルくなって動けなくなるというものではなく、実際に負荷がかかっている(重い物を持っている)と錯覚するような不思議なトレーニングでした。
ただ、マニラで感電したことのある僕は電気にトラウマがあり、弱めでお願いした・・・
さらに、滞在中は大道塾(空道)の審査会にも参加してきました。
緑帯(4級)に挑戦でございます。
審査会場は豊田大谷高等学校で、日本で唯一の空道部があるという高校です。
「最近の若いやつはなっとらん!」とか言い出すおっさんでも、ぐうの音も出ないような素晴らしい礼儀を身に着けた(叩き込まれた)生徒さんたちが来場者を親切に迎えてくれます。感謝です。
審査では試合もあるのですが・・・
僕より1回りはデカイ人に
ボコられました(T_T)
悔しかったので、自分より小柄な相手にやられたら嫌な「密着ボディ攻撃」をやったら、効いたみたいで、後半ちょっと巻き返すことができました。
が、課題はめちゃくちゃ多いです。
ちなみに、僕は道着を洗濯中、
すね当てを紛失してしまい、
審査が受けられない状況になりました。
当日の早朝に先輩からお借りでき、
タクシーで会場まで向かったのですが・・・
1万7千円でした・・・
審査料と合わせて
2万5千円ほど・・・
痛い・・・これで落ちてたらどうしよう・・・
その翌日、あれだけ探しても出てこなかったすね当てが、
洗濯機の上に乾燥したてのホカホカの状態で置いてあったのを見て・・・
誰に向けて良いのかわからない怒りがこみ上げましたね。
これが青春ってやつでしょうか。
僕の場合、この「体験」がちょっと偏っていて、特殊かもしれません。
30日(水)大道塾(空道)
31日(木)先輩方と自主練
3日(日) 審査会
4日(月) 大道塾(空道)
5日(火) 総本部出稽古 & SIXPAD STATION
7日(木) 先輩方と自主練
という滞在中の半分は大道塾やってたといういびつさですよ(汗)
こんな風に連日稽古していたので、
毎日のように洗濯しないといけなくなります。
乾燥機だって90分以上必要だし・・・
もう、アライグマですわ。
今回の日本での思い出は・・・
洗濯ですね。
アウティングの季節だね
5月かぁ・・・
5月病とか無縁のフィリピン、マニラで暮らしているわけですが、
5月と言えばアウティングの季節。
フィリピンの真夏、暑さのピークは5月、天気も最高!
なので、アウティングへ行かないといけないのです!!!
と、フィリピン人は思っている。
アウティングとは、いわゆる社員旅行。
フィリピン人たちはこのアウティングが楽しみでしょうがなく、あるかないかで社員の定着が違うとかなんとか。
弊社は昨年の5月、アドミン(総務担当みたいなやつ)が産休とってたので、華麗にスルーしたところ、12月のクリスマスパーティーのときに「5月にアウティング行ってないから、アウティングに行きたい」と言い出して、連れて行く羽目に・・・
前回のアウティングをおさらいしてみよう。
長距離移動
早朝に出発してバスに揺られて
目的地まで数時間・・・
冷蔵車なのか!?というくらい冷房を効かせまくるので到着する頃に体調が悪くなる。
フィリピン人にとって、バスやバン(ハイエースみたいなやつ)での長距離移動は慣れたものですが、日本人にとっては辛い。
また、弊社の場合、旅好きなフィリピン人スタッフが自分が行ったことのない場所に会社のお金で行けるということもあり、一般的なフィリピン人にとってもマイナーな場所をピックアップしてくる、そして例外なく遠い・・・
大量の食材を買い込む
「アウティング先では売ってないから」とアドミンの話を信じて大量のお菓子や食材を買い込む。
「入れ物がないからSirのクーラーボックスを貸してくれ」と言われる・・・
ちなみに僕はこの会社のオーナーで、彼らのBOSSです。
現地に着いたら・・・
周辺にお菓子を売ってるようなところはいくらでもあった。
ちょっと離れた場所にスーパーもコンビニもあった・・・
というか・・・
「魚を買いに行くから市場に行こう」と言い出して
結局買い物に出かけることになる。
「市場はOR(領収書)が出ないかもしれませんけどいいですか?」とフィリピン人スタッフに言われ、会社のイベントなのに(なんだったらフィリピン人のためのイベントなのに)自腹を切る羽目になる・・・
じゃあ、あの大量の荷物はなんだったんだ・・・
(もう考えるのをやめた)
フィリピン人の言うことは
やはり疑ったほうが良いと再認。
なぜか自信に満ちているけど、実は知らないことが多い。
フィリピン人は、
なぜかみなぎる自信を
単に“持っているだけ”なのだ。
つまり・・・
その自信に一切の根拠は無い。
さて、市場では・・・
一旦何人の大晩餐会を開くのだ!?
それとも、撒き餌用かなんかか!?
というくらいの食材をキロ買い。
結局食べられず、
大量に余らせるフィリピン人。
というか、そもそも計画性という言葉は彼らに無い(特に経済において)。
月に2回支給の給料もあっという間に使ってしまい、給料前借りするというフィリピン人も少なくない。(幸い、弊社では今のところ無い)
銀行口座維持のための最低預金額も使い込んでしまい、口座が凍結される。
まして、人の金である、もともと無い計画性に拍車がかかる。
おこぼれに与ろうと
周囲を取り囲み始める野良犬たち。
ちなみに・・・
犬は狂犬病の恐れもあり、
フィリピンで日常出くわす最も危険な生物である。
そしてなぜか、
人の後ろをテクテク付け回してくるので怖い。
米、命
現地でご飯を炊くから炊飯器を貸してくれと言われ
貸したら、蟹まで茹で始めて・・・
蟹臭くなって炊飯器が帰ってきた・・・
こうしたイベントで遠出したりすると、炊飯器を持参してその場でご飯を炊くというのはフィリピン人にとってはごく一般的。
プールなどのレジャー施設でも米を炊いてるフィリピン人たちを見ることができる。
体調不良
アウティングが終わり、通常業務が始まると・・・
もともと、そんなに無いやる気の全てをビーチに忘れてきてしまい、仕事に戻る気力を失う・・・
そして・・・
体調不良で休むフィリピン人。
どうです?
素敵でしょ、アウティング。
面白いでしょ、フィリピン人。
そう、僕は、行きたくない・・・
フィリピン人と働いてみたところ(7)スタッフが持ってくる紙切れの意味
ある日、フィリピン人スタッフが僕に紙切れ(A4の紙)を渡してきます。
これは・・・
退職届か何かしらの要望(不満)をまとめたものだ!
以前、試用期間中のスタッフが、試用期間の契約終了間際、退職届を持ってきたときは驚いた。
フィリピンでは半年の試用期間が設けられていて、その期間中は雇用側がかなり強い関係になる。その契約の後、いわゆる正規契約みたいなのを改めて結ぶのだけど、それ以降は被雇用者がかなり強くなる。なので、雇用側は雇用契約に細かく規定を定めて、それを盾にマネジメントしていくことになる。
なお、フィリピンでは試用期間で解雇されることがものすごく多いので、レギュラー雇用の契約が喉から手が出るほど欲しいというのが一般的です。つまり、試用期間中はものすごく猫をかぶって大人しくしている訳です・・・
そのフィリピン人スタッフ、一見、普通にやってたのに。
真面目で扱いやすくて、嫌いじゃなかったのに。
なぜ?
彼に理由を聞くと・・・
フィリピン人スタッフに馴染めないから…
だってさ・・・
仲良くしたれよ!
って言ったよね、僕。
「私達はやってますけど彼が・・・モゴモゴ・・・」と返ってくるんですけどね。
そう、ここは言い訳の国、フィリピン。
他責で成り立っている国、フィリピン。
言い訳ができないように、論理的に追い込んでいくと・・・
体調不良で休みます(;゚д゚)
あまりにこの手口が多い場合は、数をカウントしておいて、書面にして会社として不満があること(困ること)を伝え、了承・改善に同意した証拠としてサインさせる訳です。
改善が見られない場合は、雇用契約に従って段階的に指導する訳ですが、最終的には解雇することができます。
契約だからしょうがないよね、って感じで。
ちょっと前のある日、別のフィリピン人スタッフが紙切れを持ってきた。
紙切れによると・・・
給料を上げてくれ
とのこと。
なぜなら・・・
業界経験も長く、
会社に大きな貢献をしている!
とのこと。
そう・・・
彼らフィリピン人は
なぜか、自信に満ちている。
みなぎる自信を持っている。
実際のところ、どうなのか?
- 業界経験も長く
5年とかそれくらい。それを長いというのかどうかはあまり重要じゃない。
業界経験5年でここまでやれて欲しいよねって基準を超えてるかどうかが重要なわけです。
つまり、彼は超えてない訳です、僕らからすると。
- 会社に大きな貢献をしている
日焼けが痛くてTシャツが着られないから休むといって2日間連続で休むやつが大きな貢献ができているのだろうか!?
・・・多くを語る必要はありませんね。
彼は良い奴ですし、貢献もまぁそれなりです。
期待を超えてくれたことは一度もありませんが、フィリピンに来て人に期待することを手放した僕の評価で及第点という感じでしょうか。
つまり、貢献と言ってもそれはジョブディスクリプションの範囲内であり、なんだったらその範囲内で考えてもいくつか不満があるよ、と。
まぁ、いい機会だな、と思い、改めて彼の評価を書面で作成し、遅刻についての改善文書も作り、面談の準備を進める。(覚悟しとけよ…)
ちなみにフィリピン人をマネジメントする立場にある場合、面談は定期的にやると良いかもしれません。彼らが抱えている不満はたくさんありますから。ただ、権利ばっかり主張するフィリピン人スタッフにガッカリするのでやりたくないんですけどね・・・本音は。
さて、面談です。
日本語のまどろっこしさは不要です。
英語なんで、結論から先に話します。
例えば、
We can't accept your request.
みたいな。
Because...
って感じで。
もちろん、何度も慎重に考えて、議論を重ねたことや、君の希望は理解できるよ、というのは伝えて。この辺はマネジメントのテクニックみたいな感じでしょうか。
君の要求は直ぐに応えられるものではないし、それが得られるかどうかもあなた次第だから分からない(約束できない)。
なので、もし、今直ぐ、近い将来に必要というのであれば、辞めたほうが良いよ、応援するわ。
・・・と伝える。
すると・・・
あ、いや、これはちょっと言ってみただけっていうか・・・モゴモゴ・・・
来年、プロポーズしたいな、って思ってて、それで・・・モゴモゴ・・・
と・・・
ちょっと言ってみただけ
というのはフィリピン人あるあるです。
なので真に受けてはいけない。
採用時の希望給与もちょっと言ってみただけ要素が強いので、交渉でかなり下がります。
プロポーズしたい
・・・
・・・
・・・
うん、頑張れ。
知らんがな!
と突っ込みたくなる理由がすんごい多い。
そして、ここから、雇用側のターンです。
評価や給与に不満があるってんなら、
こっちもあなたに不満があると、と。
ダーッと理屈で説明して、全てを書面で明確に。
いわゆる権利と義務のバランスですね。
度重なる改善要求に対して満足な改善がなされていないことや、スキル面でも十分じゃないことなど、現在地を分かってもらうために伝える。
給与アップを嘆願したのに、遅刻は気をつけますの書類にサインさせられるという・・・
彼にとってはまさにヤブから蛇状態。
これが改善できたら給与アップですか?
みたいに聞いてきたので・・・
この図太さがフィリピン人のすごいところでしょ(汗)
いやいや、これはジョブディスクリプション内で本来やるべきことで、社会人として当たり前のことや。
つまり、給与アップ以前に、そもそも会社として、あなたに不満があるのです。
本来、今の給与であって、これはやってないといけないことです。
・・・と伝える。
そんな彼は今もここに居ます。
プロポーズ、
成功するといいな。
フィリピン人と働いてみたところ(6)不満を口にしないフィリピン人
「ブログ読んでますよ♪」と言われるたび、最近ブログを書いていない罪悪感を感じてしまう僕。
重い腰を上げて、仕事中の気分転換に書いてみます。
フィリピン人と働いていて思うのが・・・
フィリピン人は不満を口にしない
ということです。
まぁ、日本人もそうですね。
もちろん、会社によっても違うでしょうし、人によっても違うでしょう。
例えば、不満とはちょっと違いますが、分かりやすく例えると・・・
僕(=ボス):あの件、大丈夫?
フィリピン人スタッフ:No problem, sir!!
・・・
・・・
・・・
実は問題あり(汗)
みたいな。
頼んだ通りにやってね~じゃん!
みたいな。
何と言うか・・・
相手、とくに自分より権力を持った対象に対して、マイナスの印象を与えそうなことは極力隠すという感じでしょうか。
なので、そもそも・・・
No problemは怪しい…
なんだったら、
Yes, I have a lot of problems.
の可能性もある。
総じて、ちょっと子供っぽいところがありますね。
実際、精神年齢的にちょっと幼いかもです。
ただ、良い面では、何歳になっても楽しいことを、素直に子どものように楽しめるというのはありますね。
だから会社のイベント(社員旅行)とかは日本に比べると大好きですね。
ただ、一方・・・
凄まじく言い訳が多い!
例えば、遅刻を指摘したら、
Because of trafic
ですよ(苦笑)
出たーwwwって感じです。
フィリピン人たちに代々伝わる伝家の宝刀ですわ。
これを潰すために、「渋滞とかは分かるけどさ…」と前置きするわけです。
すると・・・
コンドミニアムがどうのこうの・・・
バスがどうのこうの・・・
と色々出てくるのです。
「いやいや、知らんがな」ってのばかりです…
お前たちより遠いところから通ってるスタッフが遅刻しないのに、なんでお前は2ヶ月で10回とか遅刻するんだ!?ってことなんですけどね・・・
ちなみに、遅刻については過去の記事でも触れております・・・
こんなときは、彼らが雇用契約時にサインしている就業規則に従って対応するわけですが、証拠と書面を用意して改善の約束にサインさせるのです。
そうすると・・・
1ヶ月くらいは改善されて・・・
しばらくすると
何事もなかったように
もとに戻ります。
形状記憶合金か!
そう、こんな日常を送っているためか、驚くことに・・・
「これが普通」になってしまったのです!
中邑真輔さんの「これが普通だパワー」ですよ!
なにが起こっても驚かない。
「あぁ、またきたか」そんな感じです。
怒りの沸点が高くなり、ちょっとのことでは動じない、仙人のような境地。
これを世の中では
「諦め」
とでも言うのでしょうか…
ですから、ブログに書くネタが無くなったのです!
(僕とっては普通のこと過ぎてネタと思えなくなってきた)
さて、そんなフィリピン人ですが、基本的には不満を口にすることはありません。
自発的に言ってくることはほぼ無いということです。
ただ・・・
裏では色々と愚痴っていますから、要注意です。
不満が無いと思って安心していると、実はそうではない、みたいな。
不満をゼロにすることはどこの国でなに人と働こうが難しいことだと思います。
フィリピンでフィリピン人と働こうがね。
どうするべきなのか?
・・・
・・・
・・・
誰か教えてください
m(_ _)m
ちなみに、弊社ではたまに面談したり、アドミンをスパイのように使ったりしながら不満を探ります。
とは言え、どうやっても解消できない不満もあります。
また、彼らの要求を聞いていると、ドンドン不満(リクエスト)が増えてきますからね。
はい・・・
これがフィリピン人の特徴のひとつ、
直ぐに図に乗る
ってやつです。
そんなときは「なぜできないのか?」を論理的にしっかりと説明しないといけません。
それで納得できないのなら、他の会社を積極的にすすめるのが良いでしょう。
「君の人生だから、応援するわ!で、いつ辞める?」くらいの勢いで聞くと、あっさりと引き下がります。
とりあえず、言ってみただけ。
というやり方もフィリピン人には多いですから(汗)
採用時の希望給与も「おいおい、君、ちょっと待ちたまえ」「どの口が言ってるんだね」みたいな額を要求してくるやつも多いです。
でも、実際には・・・
僕:Negotiable?
フィリピン人:Yes.
という不思議な会話が成立します。
実際のところ、僕が働くマカティのような大都市でオフィスワーカーとして採用されるフィリピン人はまだまだ極一部です。
有名大卒だからと言っても、就職できない人は大勢いますから。
弊社を辞めたからと言って、直ぐに同じような仕事が見つかるとは限りません。
まして、現在の条件より良い条件で雇用されるというのは現実的には容易ではないでしょう。
まして、試用期間6ヶ月を過ぎて正社員雇用に至ることができるかどうか?も分かりません。(実際には解雇されることもものすごく多いし、プロジェクトベースの契約になることも少なくない)
そんな背景もあるので、買い手の僕らが一見強引なやり方を選択しても引かざるをえないのです。
もちろん、前述のような、ときに強気な交渉ができるのも、日頃から社員さんの勤務態度などを見て、可能な限りデータで残し伝えられる準備をしていること、そして同エリアの同業他社と比較して平均的な給与(なんだったら経験やスキルの割に若干高い)であるからだと思います。
友人、兄弟、親戚と比較して著しく悪い環境でなければ、ストライキに発展するような不満は出ないでしょうし。
また、上記のような平均レベルの条件で雇用しているのであれば、雇用側に大きな問題はないと思いますし。
昨年、フィリピンに出張でやってきた日本法人スタッフの感想
昨年末、日本法人のスタッフ3名が海外出張ということで、フィリピン法人を訪問してくれました。
約1週間という短い滞在でしたが、彼らが感じたことは、フィリピンを訪問した多くの日本人が感じることだと思ったので、抜粋してシェアしてみます。
※一部、内容で団体や個人が特定できる箇所があったため、修正しております。
・若い
どこに行っても若者が多い。人口はすでに1億人おり、数年で日本の人口を追い越しますが、人口統計表がまさに綺麗なプラミッド型の国です。
つまり同じ1億でも中身がまるで違う。
この印象については、今回の宿泊場所と弊社フィリピンオフィスの所在地がマカティ(ビジネスエリアでフィリピンでは大都会)で、滞在中の活動エリアがその周辺に限られていたこともあると思います。
日本法人のスタッフ以外にも、友人が訪問してくれたり、ご紹介で色んな方を案内していますが、「若い」(老人をあまり見かけない)という感想はよく聞きますね。
はじめてフィリピンを訪問した5年ほど前、僕も同じような感想を持ちました。
当然ですが、人口ピラミッドはいわゆるピラミッド型で日本のそれとは全く違いますよね。
平均余命ってので見てみると、日本とは15年(歳)くらい差があるようです。
ちなみに、以前、死因を調べたことあるんですが、高血圧由来の病気が多かったですね。
フライドチキン大好きな国民ですから、想像通りの結果ですけども・・・
・女性が強い
マニラで開催された日系企業との食事会で他社の話を聞いたのと、自社のフィリピン法人社内での女性アドミン(総務担当)の影響力を見ると、とにかく女性が強い社会です。
熱帯地方特有なのか男性の勤労意欲は低く、管理職に女性が多い。
僕はフィリピンで会社を設立する以前、東南アジアを中心に色んな国を視察して、現地で働く方々(主に経営者やマネージャー)にお話を聞いてきましたが、多くの方が「女性の方が優秀(真面目に働く)」とおっしゃっていました。
正確なエビデンスみたいなのは無いのかもしれませんし、感覚的なものなのかもしれませんけども。
友人の会社でも、「厳しく優秀な女性マネージャーに仕切らせてから、すごくうまくいくようになった」と聞きました。
女性の方が優秀かどうか!?について、
僕の私見では・・・
「人による」って感じでしょうか。
まぁ、これは日本でも全く同じですが。
この感想を持ったスタッフは、フィリピン法人のアドミンを見て特にそう感じたようです。
一番の年長者で社歴がほんの2ヶ月ほどですが他のスタッフよりも長いので、お姉さん的な立場になりますからね。
あと、
言いづらいことは
そのアドミンを通して
僕に言ってきます…
・超格差社会
首都マニラは名古屋よりもさらに近代都市で、活気がある。しかし、車で数キロ離れると半分スラムのような掘っ立て小屋が目立つ。金持ちは日本人より金持ちだが、貧乏人は超貧乏という格差が歴然とある国。学歴と言語力(英語)がないとまともな仕事につけないらしいです。
僕を訪ねてフィリピン(マニラ)に来てくださった方と、よく一緒に行っているのがスラムツアーです。
スタッフももちろんツアーへ強制参加でございます。
多くの方は視察目的でいらっしゃいますが、昼はビジネスエリア中心に回って、夜は繁華街で…というのが定番なんですよね。(というか昼間やることがないw)
それも一側面ですが、もう一方にあるリアルな側面も知ってもらった方が良いかなぁ・・・って感じで、一緒に行っております。
ただ、スラムとは言え、僕ら外国人が勝手に入る訳にはいきません。
身の危険を顧みず…という人は別ですが、大使館とか多くの方に迷惑がかかるのでやめましょう。
スラムはそこに暮らす人達にとっては家であり、プライベートな空間なのでね。
僕が使っているツアーは↓です。
スラムツアー以外にも色んなツアーがありますが、一番人気はスラムツアーとのこと。
スラムの支援団体が運営していて、ツアー料金の(彼ら曰く)100%を何らかの形でスラムに還元しているとのこと。
実際、小さい診療所や学校(公民館みたいな感じ!?)を建てたり、本や長靴、太陽光発電のLEDライトなんかを寄贈しています。
あまりによくツアーを利用するので、
ガイドの方々に顔を覚えられてて、
Hi! It's been a long time!
How have you been?
とか言われます。
なお、フィリピン人でもスラムでの生活について知っている方は少ないとのことで、フィリピン人にももっと見てもらいたいんだってよく言ってます。
ちなみに・・・
何度も行ってますが、
日本人と会ったことはありません。
マラテとかにはいっぱい居るから、なんだか残念なんですけどね・・・(日本人観光客は夜行性なんだよな、きっと)
利用者は、バックパッカーみたいな欧米人カップル、物静かで頭良さそうな中国・マレーシア系の人とかが多いかなぁ。
彼らは社会問題に興味関心がありそうな方々で、ガイドにも熱心に質問する感じですね。
日本発の便で出会う、脂ギッシュでギラギラしたおじさんたちはいません。
このスラムツアーがおすすめな理由は他にもあって、ジプニーやトライシクルといったフィリピン人が利用するローカルの乗り物にも乗れるという点です。
観光客はほとんど乗る機会がありませんから、結構楽しいと思います。
なお、スラムツアーは人によっては結構ショックで精神力と体力を奪われますのでご注意ください。
スタッフの一人はその後の予定をキャンセルして寝込みました・・・ (汗)
・明るく、狡猾
スラムに行ったらとてもひどい生活環境でしだが、バスケに興じたり、盗んだ電気でゲームをしてたりと概して明るい人たちばかりでした。しかし、明るく優しそうな顔をして料金やお釣りをさらちとごまかしたりと狡猾な面もあります。
日本から来た3名は、空港に深夜着の便で着いて、僕と一緒にクーポンタクシー*1でマカティまで移動しました。
この感想を持ったきっかけとして、気の良さそうなドライバーが、しれっとお釣りを着服したのを目撃して驚いたんだと思います。
深夜、到着客で糞混み合うイミグレをようやく抜けて、お疲れのフィリピン初日、空港を出て直ぐですからね(笑)
ドライバー:料金所で先にお金払わないかんねん
僕:そうなんや、ほれ(疑いながらPHP500渡す)
ドライバー:(料金所にて支払いを済まし、車に戻ってくる)
僕:・・・おい、お釣りは?返せや
ドライバー:え、チップですよ、これ ←だとしてもお前が言うな!
こんな国です。
日本からやって来たスタッフには印象的ショックだったのでしょう。
しばらくすると、日常過ぎてなんとも思わなくなります。
ちなみに、料金は、料金所で払う場合と、目的地に到着後、ドライバーに渡す場合があります。
・ドライ&ウェット
アメリカの植民地だった歴史からなのか、仕事については欧米型でドライな感じ。自分の担当範囲は淡々とやるけど、事前にいわれてないことは決してやらない。
しかし、仲間や家族をとても大事にする気風で昔の日本人のようなウェットな側面がある。しかし、会社への帰属意識は低く、会社より家族というのが明確にある。
日本人からすると、「言われたことしかやらない」と評されることが多い部分かも。
僕としては、言われたことをやっているんだから、良いんじゃないかな!?って思うんだけどね。
ところが、
なぜか、日本人は「察しろ」とか、第六感を求めだす。
また、
「言われたことしかやらない」と言う人に限って期待以上のアウトプットを出せなかったりする・・・(T_T)ウゥ
さて、この点については、人や会社にもよるんだろうけど、契約(job descriptionなど)に無いから・・・という意識もあるんだと思う。
逆に言えば、具体的に指示を出せばその通りにやってくれる。
「提案を5つくれ」と言えば、5つ考えてくれる。
なので、それを言わずに「提案数が少ない」と言われても彼らは困っちゃうの。
あとは、単純にワンタスク・ワンパーソンみたいなところがあるのでね。
コンビニでレジ待ちができても、
絶対に
頑なに
手伝わない。
まぁ、あと・・・
一度に、色々言うとパニックになるのよ。
それと、待つことに対して、そんなにイライラしない我慢強い人たちと言えるかも。
でも、平気なんじゃなくて、溜め込んでいることも多いので、仕事する上では注意しないといけない。
「家族を大切に」という点については、日本と比べるとすごいわかりやすい違いかも。
これは・・・
仕事に就ける人が都心部に出てきて稼いで、家計を支える。
その間、子供の面倒は両親や兄弟、つまり家族全員でみるという、フィリピンの生活スタイルってのもあるでしょうけど。
ただ、
「おばあちゃんの誕生日なので有給をとる」とか不思議な事を言い出すことがあるので、要注意。
弊社の雇用契約書のどこを見ても
こんなことは書いてねーよッ!
取り敢えず言ってみよう。
OKされたらラッキーだ。
…というフィリピン人的発想なんだと思います。
↑こういう神経について良いか悪いかは僕にとってどうでもよくて、僕にはイマイチ理解できないので、フィリピン人的発想なんだ、と思うようにしています…
・外から日本を見ると、考え方も変わります。
「外から見る」という経験・体験はすごい大事ですね。
日本は、「日本って素敵でしょ」というTVも多いので、「海外からも凄い国だって思われてるんだ!」って勘違いしちゃうんですよね。
ところが、
COOL JAPANなんて聞いたことないから・・・
もちろん、素晴らしいところはいっぱいありますが、外から見ないと気付けませんよね。
例えば、僕が思う、日本が誇れるもの、
それは・・・
トイレ。
素晴らしくきれいですね、日本のトイレ。
もう、下手すると書斎にしたいレベルだよね。
そして、オーバースペック過ぎる最強の便座。
・フィリピンで感じたことは、メリハリある時間の使い方が生産性を高める(ような気がする)こと。
午前と午後に15分程度のちょっとした休憩があり、昼食は1時間の休憩。
それぞれみっちり取る。
休憩が終わる5分前には部屋に戻って・・・
という感覚はない。
自分が持っている「権利」だから、それを使っているという感覚を自然と持っているのだと思う。
そして・・・
定時になると直ぐに帰る!
とにかく早く帰りたい!
誰かが帰るまで様子を伺う日本とは全く違う。
↑こんなのホントかどうかわかんないけど…
早く帰りたい理由として、きっと、渋滞問題もあると思います。
都心部から彼らが暮らすエリアまで2時間近くかかるスタッフもいますから。
これが渋滞に巻き込まれると、もう悲惨です・・・
暮らすエリアと言っても、実は彼らの田舎(実家)は更に遠くにあることが多くて、都心部に通える場所に暮らす家族や親戚を頼って、国内出稼ぎの如く出てくる人も多いですから。
以上、弊社の日本法人スタッフが感じたフィリピンの印象でした。