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日本人よ、これがフィリピンだ。<ブログ版>

フィリピンでの仕事とか生活とか、フィリピン人スタッフとの戦いとか。

フィリピン人と働いてみたところ(3)遅刻や欠勤の対策はどうする!?

前回、フィリピン人の遅刻や欠勤についてふれました。 

a-ichikawa.hatenablog.com

この続きを書いてみたいと思います。

対策というか・・・

 

どう考えれば心に平和が訪れるのか

 

ということです。

 

前回の内容を、日本人の中小企業経営者(特に創業者)が読むと、ブチ切れる人も多い気がします。

経営者はせっかちだし、時間をすごく大事にしますからね。

 

でも、そんなことでいちいち切れていてもしょうがありません。

 

そう、しょうがないんです。

 

諦めましょう。

 

まぁ、経営者、マネージャーとして、諦めちゃ駄目なんですけど、「こういうもん」だからこそ打てる手もある訳です。

 

フィリピン人の遅刻についての対策

前回のブログ記事では、遅刻理由に「渋滞」をあげるフィリピン人が多い(と言うかほとんど)ということを書きました。

日本人経営者であれば、「ふざけんな!」ってことなんだと思います。

 

でもね・・・

雨が降るとこんな感じになる国ですよ。 

a-ichikawa.hatenablog.com

 

オフィスがあるマカティ(いわゆる大都会)に来るため、バス、電車、ジプニー、バンなど様々な乗り物を組み合わせて片道1時間以上かけてやってくる。(中には2時間以上とかも…)

 

無事にたどり着くだけで凄いよ。

来ようとするだけで凄いよ。

 

感謝だよ。

 

 

↑大前提として、こういう気持ちを持つことがまず大事です。(と、僕は思う)

 

そうすると、多少遅刻してもイライラしません。

 

おぉ、無事に着いてよかったなぁ。

と余裕すら見せることができます。

 

とは言え、限度がありますね。

 

毎日遅刻してきたら、

叩きのめしたくなるのが経営者です。

 

でも、そんなことしたら・・・

 

牢屋に入る羽目になります…

 

そこで、

 

「契約」です。

 

例えば、雇用契約書に遅刻に関する内容(ペナルティ)をしっかりと明記しておくこと。

そして、「読んだ、内容に納得して、この条件で働く」とサインをもらうこと。

 

こうすることで、遅刻について、目に余るようなスタッフがいたら・・・

 

「契約」の内容に従って、

ペナルティを課すことができるのです!

 

 m9( ゚Д゚) ドーン

 

弊社にも遅刻が酷い(入社以来、毎週1、2回の頻度で遅刻するレベル)スタッフがいました。

その際には、警告書のようなものを作成し、タイムカードの打刻データを添付し、面談でその現状を突きつけました。

そして、契約違反であることを理解してもらうのです。

警告書は「明日からの1ヶ月、1度でも遅刻をしたら解雇だ」的な厳しい内容になっています。そして、契約書にサインをもらいます。(もちろん、この前にも口頭注意などを契約書に従って行っていますよ)

 

すると・・・

 

改善します。

 

結局、1度の遅刻もなく、出社・・・

 

え・・・できるんやん・・・

 

こんな感じです。

 

できないのではなく、やらない・・・

 

それが分かって、ちょっぴり悲しくなるのが経営者。

 

もちろん、改善できない人もいるでしょうから、そういう人は契約に従って解雇することになります。

周りの真面目にやってるスタッフにも悪影響ですし、契約書とは異なる(経営者・マネージャーの言動不一致)というのはまずいですからね。

 

 

フィリピン人の「携帯のロードが無くなった」についての対策

会社のallowance(手当)の一つとして、プリペイドカードを支給するという方法があります。

 

が、僕は全く効果ないと思います。

 

だって、無くなるときは無くなるんだもん・・・

 

いざというときのためにとっておく人なんて、フィリピン人でも日本人でもいないよね。

 

そういうのを防ぐために、契約書を交わすとかもあるんですが、あんまり効果ないと思います。

もちろん雇用契約書には、連絡が無い場合の遅刻や欠勤についてのペナルティも書いてありますよ。

 

なので基本的には・・・

 

連絡してくれただけでラッキー♪

ロードが残ってただけでラッキー♪

 

と思うようにマインドを変えたほうがいいと思います。(僕はね)

つまり、僕はこの点について、確実な対策はないと思います。

 

しょうがないよね。

 

ちなみに、フィリピン人はallowanceが大好きです。

一度付与したallowanceは自分の権利だと思い込むので、要注意です。

 

「スタッフのためを思って出してやっているんだ」なんて昭和な考えでいると絶望します。

 

スタッフはそこに大して感謝を持っていないどころか、もらって然りという考えですから。

友人の会社は・・・、兄弟の会社は・・・と引き合いに出してきます。

日本でも同じですね。

 

 

フィリピン人の欠勤についての対策

「彼女が病気したから」と休む彼女想いのフィリピン人。

 

うんうん、そうだね・・・

 

ふざけんな!

 

経営者の心の声を代弁しました。

 

でも、これが現実なの。

 

色んな理由で休みますから。

嘘かホントか分かりませんよ。

 

日焼けが痛くてTシャツが着られない。

 

と驚愕の欠勤理由で2日連続で休んだ弊社のスタッフに対しても、

 

お前、もとからそんな肌の色やったやんけ!

 

と心のなかで突っ込みましたからね。

 

欠勤の根本的な対策は、ありませんよ。

だって、嘘かホントか分かりませんから。

それに、「減給でも良いから休む」ってなれば、止められませんから。

もちろん、病欠の際には診断書が必要、とかの条件は雇用契約書に書いてあります。

 

なので、経営者・マネージャーの精神衛生上の良策を考えると・・

 

代わりになる人を増やして、

誰が休んでも機能する体制を整えていくこと

 

しか無いと思います。

または、属人性の低いビジネスに移行するか。

これは日本でも同じですよね。

 

フィリピンの日系製造業向けに人材派遣をしている会社の平均値は・・・

一日の欠勤率5%

なんだそうです。

1万人の工場なら、1日500人は何らかの理由で欠勤するということです。

これはもう、それでも回る体制、仕組みを敷くしかないでしょう(汗)

 

 

 

これは、日本で14年以上、フィリピンで1年半会社を経営して感じた、あくまで僕の考え方なので、皆さんの会社(フィリピン法人)の対策や改善になってるかどうか分かりませんけ。

 

日本もフィリピンも関係なく、もうね・・・

 

しょうがないって思うことですよw

 

その中で・・・

 

しょうがないくないこともあって、

そこを改善するために

どういう行動を取らせるかということですね。

 

フィリピンの場合は契約社会なので、「契約」「ペナルティ」「報酬」「やり甲斐」を組み合わせて。

 

 

ちなみに・・・

 

フィリピン人について書き綴っていますけど、

日本人とそんなに変わりませんよ。

(僕にとってはね)