日本人よ、これがフィリピンだ。『セキュリティスタッフとID』
フィリピンでは、コンビニやファストフード店、ショッピングモール、オフィスビルなどの
入り口にセキュリティスタッフが居て、
簡単な手荷物検査があります。
初めてフィリピンを訪れた人は驚くんじゃないでしょうか。
大きなオフィスビルやショッピングモールには麻薬犬が居たりもします。
中にはショットガン級にでかい銃を携帯しているスタッフも居たりして・・・
やっぱり、超危険なんじゃね、ここ(汗)
と
初見の人をビビらせます。
「あんなの弾が入っていない、偽物だよ!」
そんな風に言う人もいます。
まぁ、ショットガンなんかぶっ放した日には関係ない人も殺傷しちゃいますよね。
ちなみに、マカティの射撃場では、ショットガンも試せますが、ゾンビ映画のように簡単に扱える代物ではありませんでした。
と、安心してたら・・・
警備員が誤って!?発砲したら、
跳弾が子供にあたって、
警備員が逃げてるというニュースが・・・
あ、弾、入ってたんだ(汗)
・・・みたいな 。
ニュースに「銃撃」って言葉が日常飛び交う国なので、
セキュリティっぽい人が居るというだけで多少の安心感はありますね。(多少…気休め程度には…)
弊社のフィリピン人スタッフに聞いてみたところ、
彼らはセキュリティ会社から派遣されてくるケースがほとんどのようです。
で、このセキュリティですが、実は結構入れ替わります。
フィリピンでは半年の試用期間があります。
試用期間中は雇用側が強く、それをすぎると正社員のような扱いになり、被雇用者が強くなる仕組みなので、試用期間中で解雇されることがすごく多いのです。
採用時、職務経歴書を見ると、半年以内で職を転々としている人が珍しくないのですが、それは上記のような背景があるからです。
で、セキュリティスタッフもそんな事情もあってかコロコロ入れ替わります。
これはセキュリティスタッフに限らずですが、
新入りのスタッフは、
正社員になりたいので、やる気にみなぎっています。
やたら強い正義感と融通のきかなさを持っていて、たまに面倒くさいです。
オフィスビルのセキュリティスタッフについては、毎日通うオフィスビルですから、顔も覚えられて、IDの提示とかあまりくどくど言われません。
が、やる気にみなぎるスタッフになると・・・
Sir, ID! Sir!!
と止められ、IDの提示を迫られます。
なお、通勤する人にとって、オフィスビルでのIDというのは、カンパニーカードと呼ばれるものが一般的です。
もちろんパスポートでも、VISAなどの身分証明書ができるものでも構いませんが。無くすと面倒なので、それを考えるとカンパニーカードは便利です。パスポートのコピーでも良いのですが、おそらく融通の効かないやる気にみなぎるスタッフがいるとネチネチ言われる気がする・・・
ここフィリピンでは、そのカンパニーカードという
プリントショップで誰でもあっさり作れちゃうレベルのプラスチック製のカードがオフィシャルも効力を発揮します。
ちょちょいとデザインしちゃえば、どこの社員にもなれちゃうんじゃないか!?と。
少なくともセキュリティスタッフにその見分けはつかない。
そのカード、たまに家に忘れてきちゃうときがあるんですよね。
で、ID、IDってうるさいくせに、ろくに確認もしていないので、ほんとに見てるのか色々実験してみた。
先日、IDの代わりにチラ見せしてみたのは・・・
携帯のプリペイドカード(約1,000円ちょい分)!
あっさり通れた。
また、以前、試したのは・・・
これもあっさり通れた。
ところが、昔、
名刺を見せたら、
「これじゃない!ダメだ!」って言われた。
一体、何なんだろう、IDって・・・
僕が繰り返してきた実験によると・・
- プラスチック製もしくはホルダーに入っている。
- 顔社員が載っている。
- 堂々とする。
の条件が(セキュリティスタッフにとっては)重要な様子。
特に前者を満たすカード状のものであれば、OKなんじゃないのか!?
あと、もちろんビクビク挙動不審だと止められます。
カンパニーカードと言えば・・・
ずいぶん前、イミグレでやる気にみなぎるスタッフに捕まり、
お前はブラックリストだ!
入国できない!
日本に今直ぐ帰れ!
と凄まれたときも、カンパニーカードの提示を求められました。
その当時はまだ作っていなかったので、
なんでカンパニーカードを持っていないんだ!?おかしいじゃないか!ほんとに会社が存在してるのか!?
と疑いを強める結果になってしまいました(苦笑)
何なんだ、誰でも作れちゃうカンパニーカードの威光は・・・(汗)
この国でのカンパニーカードの重要性を実感したできごとでした。
という訳で、こちらで仕事する場合は、カンパニーカードを作っておきましょう。
あと・・・
正義感にみなぎってそうな女性イミグレスタッフがいる受付は避けましょう。
ちなみに、僕がイミグレスタッフに止められ、不法就労の疑いをかけられた件は、VISA申請中だったのに、誤って「business」にチェックを入れちゃってて、止められたからです。諸々の証明をエージェントからチャットで送ってもらい、会社も実在して、VISAも申請しているという事実が分かり、疑いも晴れて入国できました。チャットもメールも無い時代だったら終わってた・・・