フィリピン人と働いてみたところ(6)不満を口にしないフィリピン人
「ブログ読んでますよ♪」と言われるたび、最近ブログを書いていない罪悪感を感じてしまう僕。
重い腰を上げて、仕事中の気分転換に書いてみます。
フィリピン人と働いていて思うのが・・・
フィリピン人は不満を口にしない
ということです。
まぁ、日本人もそうですね。
もちろん、会社によっても違うでしょうし、人によっても違うでしょう。
例えば、不満とはちょっと違いますが、分かりやすく例えると・・・
僕(=ボス):あの件、大丈夫?
フィリピン人スタッフ:No problem, sir!!
・・・
・・・
・・・
実は問題あり(汗)
みたいな。
頼んだ通りにやってね~じゃん!
みたいな。
何と言うか・・・
相手、とくに自分より権力を持った対象に対して、マイナスの印象を与えそうなことは極力隠すという感じでしょうか。
なので、そもそも・・・
No problemは怪しい…
なんだったら、
Yes, I have a lot of problems.
の可能性もある。
総じて、ちょっと子供っぽいところがありますね。
実際、精神年齢的にちょっと幼いかもです。
ただ、良い面では、何歳になっても楽しいことを、素直に子どものように楽しめるというのはありますね。
だから会社のイベント(社員旅行)とかは日本に比べると大好きですね。
ただ、一方・・・
凄まじく言い訳が多い!
例えば、遅刻を指摘したら、
Because of trafic
ですよ(苦笑)
出たーwwwって感じです。
フィリピン人たちに代々伝わる伝家の宝刀ですわ。
これを潰すために、「渋滞とかは分かるけどさ…」と前置きするわけです。
すると・・・
コンドミニアムがどうのこうの・・・
バスがどうのこうの・・・
と色々出てくるのです。
「いやいや、知らんがな」ってのばかりです…
お前たちより遠いところから通ってるスタッフが遅刻しないのに、なんでお前は2ヶ月で10回とか遅刻するんだ!?ってことなんですけどね・・・
ちなみに、遅刻については過去の記事でも触れております・・・
こんなときは、彼らが雇用契約時にサインしている就業規則に従って対応するわけですが、証拠と書面を用意して改善の約束にサインさせるのです。
そうすると・・・
1ヶ月くらいは改善されて・・・
しばらくすると
何事もなかったように
もとに戻ります。
形状記憶合金か!
そう、こんな日常を送っているためか、驚くことに・・・
「これが普通」になってしまったのです!
中邑真輔さんの「これが普通だパワー」ですよ!
なにが起こっても驚かない。
「あぁ、またきたか」そんな感じです。
怒りの沸点が高くなり、ちょっとのことでは動じない、仙人のような境地。
これを世の中では
「諦め」
とでも言うのでしょうか…
ですから、ブログに書くネタが無くなったのです!
(僕とっては普通のこと過ぎてネタと思えなくなってきた)
さて、そんなフィリピン人ですが、基本的には不満を口にすることはありません。
自発的に言ってくることはほぼ無いということです。
ただ・・・
裏では色々と愚痴っていますから、要注意です。
不満が無いと思って安心していると、実はそうではない、みたいな。
不満をゼロにすることはどこの国でなに人と働こうが難しいことだと思います。
フィリピンでフィリピン人と働こうがね。
どうするべきなのか?
・・・
・・・
・・・
誰か教えてください
m(_ _)m
ちなみに、弊社ではたまに面談したり、アドミンをスパイのように使ったりしながら不満を探ります。
とは言え、どうやっても解消できない不満もあります。
また、彼らの要求を聞いていると、ドンドン不満(リクエスト)が増えてきますからね。
はい・・・
これがフィリピン人の特徴のひとつ、
直ぐに図に乗る
ってやつです。
そんなときは「なぜできないのか?」を論理的にしっかりと説明しないといけません。
それで納得できないのなら、他の会社を積極的にすすめるのが良いでしょう。
「君の人生だから、応援するわ!で、いつ辞める?」くらいの勢いで聞くと、あっさりと引き下がります。
とりあえず、言ってみただけ。
というやり方もフィリピン人には多いですから(汗)
採用時の希望給与も「おいおい、君、ちょっと待ちたまえ」「どの口が言ってるんだね」みたいな額を要求してくるやつも多いです。
でも、実際には・・・
僕:Negotiable?
フィリピン人:Yes.
という不思議な会話が成立します。
実際のところ、僕が働くマカティのような大都市でオフィスワーカーとして採用されるフィリピン人はまだまだ極一部です。
有名大卒だからと言っても、就職できない人は大勢いますから。
弊社を辞めたからと言って、直ぐに同じような仕事が見つかるとは限りません。
まして、現在の条件より良い条件で雇用されるというのは現実的には容易ではないでしょう。
まして、試用期間6ヶ月を過ぎて正社員雇用に至ることができるかどうか?も分かりません。(実際には解雇されることもものすごく多いし、プロジェクトベースの契約になることも少なくない)
そんな背景もあるので、買い手の僕らが一見強引なやり方を選択しても引かざるをえないのです。
もちろん、前述のような、ときに強気な交渉ができるのも、日頃から社員さんの勤務態度などを見て、可能な限りデータで残し伝えられる準備をしていること、そして同エリアの同業他社と比較して平均的な給与(なんだったら経験やスキルの割に若干高い)であるからだと思います。
友人、兄弟、親戚と比較して著しく悪い環境でなければ、ストライキに発展するような不満は出ないでしょうし。
また、上記のような平均レベルの条件で雇用しているのであれば、雇用側に大きな問題はないと思いますし。